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  • 仏生会 花まつり

    仏生会 花まつり

    仏生会 花まつり

    4月8日は仏教の開祖であるお釈迦さまのお誕生日であり、「仏生会」「灌仏会」「降誕会」などと称して全国の寺院でお祝いや法要が盛んに執り行われる日である。お釈迦さまは今から約2500年前、現在のネパール南部に位置するルンビニ(漢訳では藍毘尼と音写される)でお生まれになった。
     当山でもこの佳日を「花まつり」としてお祝いし、「仏生会」の法要を厳修している。法要中、本堂内陣には「仏誕図」が掲げられる。またこの日、本堂内と境内には「花御堂」が設置される。「花御堂」とは色鮮やかな花々に彩られた小さなお堂であり、片方の手で天を、もう片方の手で地を指差して「天上天下唯我独尊」と仰ったお釈迦さまのお姿をしている「誕生仏」が奉安されている。「花御堂」ではご信徒方が誕生仏に甘茶をお掛けして(灌仏という)お釈迦さまを供養することができる。
     4月8日午前10時から本堂で仏生会の法要が貫首大僧正大導師の下に厳修され、「唄」「散華」の声明を唱えた後、法華経の中の安楽行品が読誦された。この後、貫首大僧正と一山住職が本堂内陣に設けられた「花御堂」にて灌仏を行った。法要はさらに引き続いて五重塔内に場所を移し、スリランカ・イスルムニヤ寺院より頂戴した仏舎利を戴く塔の下で、法華経の中の如来寿量品偈文(自我偈)が読誦された。同日午後には五重塔院内に奉安された「白銅仏」のご宝前でも法要が厳修された。
     この日、本堂内や境内の「花御堂」では誕生仏に甘茶をお掛けするご信徒方の列が続き、多くの方々がお釈迦さまとのご縁を深めた。これに先立つ午前9時頃より行われた浅草寺幼稚園園児たちによる灌仏では、園児たちが幼稚園より本堂前まで「白象」を曳きながら練り歩き、本堂前の参道に設けられた「花御堂」にて園児たちがひとりひとりお釈迦さまに合掌し、心を込めて甘茶を灌いでいた。