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  • 牛玉加持会

    牛玉加持会

    熊野権現でよく知られる牛玉札の起源には諸説あり、一説には牛の胆嚢に出来る石が古来薬石とされ、これを珍重していたことから「牛玉」として神格化されたとされる。また牛玉とはお釈迦さまの敬称に由来するとの説もある。この牛玉のご利益がある「牛玉札」を授与する寺社は各地に点在するが、浅草寺では毎年1月5日に「牛玉加持会」が厳修され、牛玉札のお加持がなされ、同日限定でご信徒にお授けがされる。
     牛玉加持会の法要は貫首大僧正大導師の下、一山住職総出により行われる。法要では貫首大僧正が次第をとり、一山住職が声を揃えて経文をお唱えする。また、仏名師により「仏名」「教化」の声明が唱えられ、牛玉宝印のご利益が讃嘆される。法要の終盤、観音経の読誦が終わった後、お加持された牛玉宝印が会行事により、ご本尊観音さま、玉体、三社権現さまなど各所に向かって押印され、その後貫首大僧正、一山住職の額にも押印がなされる。
     本来、1月5日には本堂内にてこの牛玉加持会、続く修正会の後、一山住職によりご信徒1人1人に牛玉宝印が授与されるが、コロナ禍の情勢を受け、昨今は空中での観想の形でご信徒皆さまへのお授けが行われている。本年の1月5日にも、修正会後からは各法要の後、導師によりご参拝のご信徒に向けて、この方式で牛玉宝印の授与が行われた。牛玉宝印を授かると無病息災のご利益があり、牛玉札には特に火防、盗難除のご利益があるとされ、本年も多くのご信徒が手を合わせ、牛玉の宝印やお札をお授かりになっていた。