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    台風第19号襲来

    2019.11.01

    10月12日、13日の両日、週初から連日警戒報道されていた台風第19号が関東地方に接近上陸し、各地で猛威を振るった。先の台風第15号により大きな被害が発生したこともあり、テレビでは連日台風情報が流され、鉄道各社は10日時点で12日の運休を発表し、浅草寺内でも防災対策を行った。

    ・事前対策
     台風襲来前日の11日午前、交通機関の停止を見込み、寺内ではまず12日の一部職員の自宅待機、早期帰宅を決め、境内の安全対策にとりかかった。観音堂の参拝は通常通り朝六時半から行うが、風災防止のため大扉は一部分のみの開放とした。
     これまでにない強風が見込まれるため、境内の排水溝の清掃、参道札場の看板の撤去、移動式みくじの撤去、ほかに植木鉢や竹垣などを撤去した。また雷門、宝蔵門の提灯は折り畳んで事故の防止をはかった。

    ・12日台風上陸
     12日は朝から強い雨風が吹き荒れていたが、境内にはまだ外国人観光客と思しき姿もまばらに見られた。しかし昼頃に予報通りの暴風雨となると、外を歩く人影はなくなり、境内は地面を打つ雨音と樹木を乱れ動かす狂風音が響くのみであった。
     本堂内では10時、14時の定例法要を行ったものの、10時半に予定されていた献茶供養会は参会者・浅草寺茶道会会員の来寺が困難なため中止となった。本堂は参拝者の安全を鑑み、15時に早期閉堂した。
     また五重塔院では、観音経読誦会を入口制限した上で14時に通常通り開催し、本堂にあわせて15時に五重塔院寺務所も閉所となった。
     この間、寺内備蓄倉庫から非常用発電機、明かり取り用の投光器、ランタンなどを準備。境内各処の巡回を行った。

    ・13日台風去りし後
     浅草では轟音を伴う暴風雨が12日夕刻から夜半まで続いたものの、夜中には雨は上がり静寂が訪れた。
     13日の早朝は、地面は濡れ、イチョウなど大量の落葉が境内に小山をつくっていたものの、上空は既に晴れ上がっていた。開催が危ぶまれた朝まいり会は定刻に行なわれたが、交通機関の運休を考慮して本堂内での観音経読誦のみとし、伝法院での朝粥・法話は見送った。
     日中は快晴、気温も30度近くまで上昇した13日には、境内の被害の大要が判明した。

     

    台風第19号1

    台風第19号2

    台風第19号3

    台風第19号4

    ・境内被災状況
     境内の被災状況をまとめると以下の通りである。
     本堂前参道の西側建物は屋根の銅板が吹き飛び、破損が生じていた。
    10月18日の菊供養に向けて臨時設置されていた植栽小屋は屋根が崩落。仲見世手前の久米平内堂前に設置された「浅草秋の観光祭」提灯棚(浅草観光連盟の設置)は足場ごと倒れてしまった。そのため母子地蔵尊まわりの自動販売機が倒れ、石の玉垣も一部崩れてしまっている。
     幸いにも本堂や諸堂、五重塔院には大きな被害は確認されなかった。寺務所の看板が落下したためか割れてしまった程度の被害で済んだ。
     一方、伝法院では小書院と文庫で雨漏りが発生、生け垣などが破損したものの、いずれも被害としては軽微である。解体調査工事中の玄関・客殿、および工事の作業場には影響がなかった。

    今回の超大型台風は、年間降水量の3割から4割に達する雨量をわずか2・3日間でもたらし、列島各地に深刻な被害をもたらしている。浅草寺では10月15日より「台風19号被災者」義援金募金を境内参道各所で行っている。
     被災地のインフラ復旧、ならびに一刻も早く被災者の生活が通常通りに戻ることを祈念する次第である。