本堂の東南、弁天山と呼ばれる小高い丘に建つお堂におまつりする弁天さまは、白髪のため「老女弁財天」と呼ばれ、「江の島」(神奈川県藤沢市)、「布施」(千葉県柏市)とともに関東三弁天の一つに数えられる。縁日の「巳(み)の日」にお堂の扉を開き、法楽が営まれる。
お堂に向って右手前の鐘楼の鐘は、元禄5年(1692)第5代将軍徳川綱吉(1646~1709)の命により下総国関宿藩主牧野成貞が金200両を寄進、改鋳されたものである。江戸時代の「時の鐘」の一つで、松尾芭蕉(1644~94)の句「花の雲 鐘は上野か 浅草か」で有名な鐘である。
鐘楼は昭和20年(1945)3月の東京大空襲で焼失し、昭和25年(1950)に再建されたものであるが、鐘は幸いにも無事に残り、現在でも毎朝6時に役僧によってつき鳴らされる。