淡島堂
 元禄年間(1688~1704)に紀州加太(かだ)の淡島明神を勧請(かんじょう)してお堂が建立された。現在の淡島堂は、戦後の仮本堂であった旧影向堂(ようごうどう)を移築・改修したもので、本尊は阿弥陀如来。淡島明神のほか、虚空蔵菩薩、取子(とりこ)地蔵菩薩をまつる。
  毎年2月8日には「針供養」が営まれる。日ごろ使用して折れた針を柔らかい豆腐に刺して感謝の意を表すもので、多くのご婦人方で賑わう。
  お堂に向って右手に「魂針(こんしん)供養之塔」、浅草地区戦災殉難者3万人余の御霊をまつる「大平和塔」、左手に「写経供養塔」がある。
淡島堂全景

歴史
元禄年間(1688~1704)に和歌山県加太(かだ)の淡島明神を勧請(かんじょう)し、淡島堂を建立。お堂は、戦後の「仮本堂」(現本堂正面に位置した)そして「影向堂(ようごうどう)」(二天門脇)としての役割を果たしてきたが、平成6年(1994)の境内整備の折、曵屋作業により現在地に移築された。
奉安仏 本尊阿弥陀如来座像。虚空蔵菩薩。淡島明神。取子(とりこ)地蔵菩薩。
ご縁日 毎月13日
2月8日は「針供養」として終日参詣信徒で賑わう(午前11時法要)

淡島堂境域案内
魂針(こんしん)供養之塔 昭和57年(1982)和服裁縫教師の方々により建立。
大平和塔 大平和塔昭和38年(1963)建立。浅草地区の3万人余の戦災殉難者の霊をまつる。台座の銘にはノーベル物理学賞の湯川秀樹博士の直筆「みたまよ、とこしえに、安らかに、われら守らん、世界の和」。塔上部の「和」は浅草寺中興第24世貫首、清水谷恭順大僧正の筆
写経供養塔 写経供養塔平成6年(1994)10月26日落慶。木製銅板葺、花崗石造。総高8.8m・屋根軒長3.7m・相輪高3.2m
浅草寺では昭和33年(1958)以来、観音経百万巻写経運動を発願し、現在に至っている。この写経供養塔には、ご信徒の皆様が浅草寺に納められたお写経の経題と巻数を奉納している。
天水桶 天水桶明和7年(1770)造立。太平洋戦争最中の、昭和18年(1943)11月18日、この天水桶内にご本尊さまをお厨子ごと奉安し、本堂の地中深くに納めたため、ご本尊さまは戦火を逃れたという。戦後の昭和22年(1947)3月7日、ご本尊さまは再び地中より掘り上げられ、その無事が確認された。
石灯籠 胎内くぐりの石灯籠

この石灯籠は「胎内くぐりの灯籠」として江戸時代から有名であったもので、参拝の子どもがこの灯籠の下をくぐることで、虫封じや疱瘡(ほうそう)除けになると伝えられている。

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